オオサカジン

  | 箕面市

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2009年09月21日

再開 あほな会話 No4

紅葉 返信が届いている。

山猿 三橋貴明氏の著作に対するコメントはすごいな。

「この人の第一の功績は、難解とされていた国際金融、国家経済を、企業の決算書を読むレベルまでわかりやすく明解にしたことだと思う。この効果だが、政治家も従来は国際金融、国家経済に関しては、専門家に依存せざるを得なかったのだが、今後、自分で理解し判断できる可能性が出てきたと思う。どうか政治家の人も、自分で経済のことを考え国家の為に活動してほしいものだと思う。」

俺が表現したくてなかなかできなかった、まさにツボを突いた秀逸な書評や。とりわけ

「自分で理解し判断できる可能性が出てきたと思う。どうか政治家の人も、自分で経済のことを考え国家の為に活動してほしいものだと思う。」

文字どおり、「自分で理解し判断できる可能性を与えてくれる」著作なんやな。政治家は当然のこと、国際金融、国家経済に関心を持ちながらも、スカッとしない国民にはうってつけのお薦め本や。

紅葉 ところで、藤井財務大臣の初記者会見時の「背筋に走るもの」を感じた「ある言葉」って、どんなことなんだ、山猿。

山猿 藤井財務大臣が、会見の途中でいきなり人事案件を発表したことや。「金融、通貨の国際的権威の元財務官・行天豊雄氏に財務省の特別顧問をお願いすることにした」という一言や。

藤井財務大臣の初記者会見の場で、いきなり「行天豊雄」という名前が出てくるのを聞いてびっくりした。それも「財務省の特別顧問」に迎えるとは。

紅葉 行天豊雄っていったい誰なんだ。聞いたことないな。それで、それがどうしてそんなに重要なことなんだ?

山猿 行天豊雄氏のインタビュウ記事が、昨日の日経朝刊(9・20)に載ってる。
「無駄を削り、埋蔵金を出す。足りなければ消費税増税しかない。後世代に借金の付けを回すのはダメだ。規制緩和と自由化をさらに促進していく必要がある」って語っている。

彼は、国際金融畑を歩いてきた元大蔵官僚で、1985年のプラザ合意やその後の円高対策などに財務官として関わってきた人や。藤井財務相とは大蔵省時代の同期らしい。これだけなら、別にどうこういうことはない。しかし彼には「表の経歴」を支える「裏の経歴」があるんやな。

紅葉 なんなんだい、その「裏の経歴」というのは?

山猿 今年の4月25・26日と都内の「ホテル・オオクラ」で「TC.日米欧三極委員会」が開催されている。確認されている主な出席者の一部は次の通りや。
D.ロックフェラー(チェースマンハッタン銀行元頭取、CFR.外交問題評議会理事長、ロックフェラー財閥当主)、H.キッシンジャー(元国務長官)J.ナイ(今回駐日大使になる予定だった元国務次官補)、M.サザランド(ゴールドマンサックス.インターナショナル会長)、K.ヒルズ(CFR理事長)、J.コリガン(元NY連銀総裁)など。

日本からは、緒方四十郎(元日銀理事)、小林陽太郎(富士ゼロックス相談役)、行天豊雄(元財務官)、船橋洋一(朝日新聞主筆)、渋沢雅秀.健(渋沢榮一財団)などなど。

この「TC.日米欧三極委員会」の後、6月には「ビルダーバーグ会議」がギリシャで行われている。
「TC.日米欧三極委員会」はロックフェラー財閥が、「ビルダーバーグ会議」はロスチャイルド財閥が中心となって毎年開催されている「国際金融財閥」の「私的な非公式会議」なんやな。

毎年、この二つの「私的な非公式会議」で確認されたことが、G7やG20などの政府間の国際会議などで正式決定されるというわけや。つまり国際金融財閥とその財閥に特別に選ばれた政治家、官僚の「裏会議」が「TC.日米欧三極委員会」や「ビルダーバーグ会議」やということや、簡単に言えば。

「TC.日米欧三極委員会」や「ビルダーバーグ会議」「CFR・外交問題評議会」そのものについては、「世界恐慌という仕組みを操るロックフェラー」(菊川征司著 09年 5次元文庫)や「日銀 円の王権」(吉田祐二著 09年・学習研究社)を読むとよく分かるはずやから、説明は省く。

「TC.日米欧三極委員会」には、これまで竹中平蔵なども出席していたはずや。行天豊雄氏は、以前から、現役の財務官時代から「TC.日米欧三極委員会」の固定メンバーだったし今もそうや。

その行天氏が、藤井財務大臣の初記者会見時に突然名指しで「財務省特別顧問」として発表されたわけだから、驚かざるをえない。大臣就任初記者会見の場でいきなり人事案件を言うなんて異例のことや。
よほど以前から、「ある所」で「練りに練られた人事」だったに違いない。誰と誰の「共謀」か。
鳩山.藤井の協議なら別に問題はない。しかしそこに「TC.日米欧三極委員会」の指示なり意向が関わっているとしたら、事態は一変する。だけど、そう見るのが普通の感覚だろう。

さすが国際金融資本系列の日経新聞は、その辺のことを充分わきまえていて、しかも肝心の裏の情報は当然国民に知らせず、他紙に先駆けて行天豊雄氏のインタビューを載せたというわけや。

このことを踏まえれば、行天氏が日経で語っている「無駄を削り、埋蔵金を出す。足りなければ消費税増税しかない。後世代に借金の付けを回すのはダメだ。規制緩和と自由化をさらに促進していく必要がある」ということの意味なり、鳩山首相の「本音」なり「バック」もよく理解できるわけや。

紅葉  なんか以前、山猿が国際金融資本の「闇の権力」だとか、「リーマンショックは仕組まれた金融恐慌」だとか言っていたが、あれと関わりがあるわけかい?

山猿 大いに関係している。だけど今はそのことについては触れないで、鳩山政権をめぐる問題に絞って突っ込んでいきたい。なぜ、藤井財務相が、先走って行天氏の人事案件を発表したのかと言うことや。既成事実化したかったんだろうな。誰に対してか?
これは俺の想像の域を出ないが、小沢幹事長や郵政.金融担当相に亀井静香氏に対する「牽制」というか、先制攻撃だと思うな。

紅葉 なるほどな。「中小企業融資や住宅ローン返済猶予問題」をめぐって、藤井財務相と亀井郵政.金融担当相の間で、既に不協和音が発生しているね。

山猿 俺は今回の内閣の最大のヒットは、亀井郵政.金融担当相の誕生だと思っている。これから藤井VS亀井の国民経済政策をめぐってのバトルが展開されるのは間違いない。亀井郵政.金融担当相は、どんどん藤井財務相を具体的政策で追い込んでいくだろう。
ここで俺ら国民は注意してみて行かんとあかんのは、メディアがどちらの立場に立っているかということや。もうすでに「亀井叩き」が始まっている。ある時期がくると、週刊「文春」や週刊「新潮」の「亀井スキャンダル」・大臣辞任劇が起こり、「無駄を削り、埋蔵金を出す。足りなければ消費税増税しかない。後世代に借金の付けを回すのはダメだ。規制緩和と自由化をさらに促進していく必要がある」というシナリオが進んでいくことになる。

いま鳩山内閣で、小泉構造改革路線と真っ向から対決し、デフレ不況から脱却し国民経済を回復させる権限と力を持っている大臣は、亀井静香郵政.金融担当相ただ一人だけなんや。この亀井氏の政治姿勢経済政策は、「TC.日米欧三極委員会」と相容れない。その尖兵として藤井・行天コンビが「TC.日米欧三極委員会」から鳩山内閣に送り込まれたと見て、まちがいないやろ。
小沢幹事長はどちらの立場か。今のところ俺は判断できない。彼がどちらの立場かで、これからの国民経済が大きく左右されると言うことだけは間違いない。






Posted by minoh at 15:22│Comments(0)
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