オオサカジン

  | 箕面市

新規登録ログインヘルプ


2009年09月20日

再開 あほな会話 No3

紅葉 鳩山首相は、マニュフェスト実現のための財源として、国債は発行しないと明言しているね。
あくまでもムダの解消と公共事業の削減などで捻出するつもりでいるようだ。

山猿 2001年に誕生した小泉内閣と酷似している。「構造改革なくして景気回復なし」「国債発行の30兆円枠の堅持」の小泉首相、「官僚主導から政治家主導の政治」「ムダ使いの根絶、国民生活第一の政治」の鳩山内閣。16,8兆円の財源確保のために国債発行という手段を封印してしまって、あくまで現行の予算の枠内の組み換えでやろうとしているんだから、結果は目に見えている。

この頑くなな姿勢は、かっての小泉首相とそっくりや。総選挙で「国民に約束した」ということになれば、なおさら後戻りはできなくなる。自分で自分を追い込んでゆくことになるわけや。

いま、その象徴となっているのが群馬県の八ッ場ダム公共事業の中止宣言だろう。4600億円規模で既に7割の事業が終了している公共事業を中止させるって言うわけだ。「八ッ場ダム」事業がムダなのか公益があるのか、当然ながら俺には判断できないが、国や関連する県や都、地方自治体の首長・議会が議決し、各自治体もそれぞれ応分の負担金(約2000億円)を出しながら7割がた完成している公共事業を、国の政権が変わったからと言って一方的に中止するというわけだから、「エグイ!」としか言いようがない。

ここまで来た事業を中止することこそ、最大の「税金の無駄遣い」だと俺なんか思うんだけど、鳩山内閣はここまで国民に宣言してしまった以上、後には引けないんだろうな。3300億円は無駄になるが、今後「無駄な公共事業は、鳩山内閣は絶対進めない」という決意を国民に示すための「高い授業料」というわけだろう。

こんな勝手な「位置づけ」で、民主党の言い分を認めていいのだろうか。このままいけば、これからますます「公共事業予算」は、削減されていくだろう。日本国土の治山・治水対策はどうなっていくのか。専門家の客観的データーに基づいた問題提起と議論こそ、今必要であるんにもかかわらず、そのことに関してはメディアもほとんど報道しない。

紅葉 単年度の事業と違って、10年、20年かけて議論され計画され各議会の手続きを踏んで関連住民との利害調整を終えて工事が進められ8割がた完成している事業を、たった一回の総選挙による結果で、時の政権によって一方的に中止にするという手法が、本当に認められるのかと言う問題だと言わざるをえないね。

山猿 まったくや。今回の総選挙で「八ッ場ダム工事」そのものの是非をめぐって争われた選挙ではなかったんだから、総選挙で「八ッ場ダム工事」の中止が国民に支持されたと主張すること自体に無理があるんだよ。ここを民主党はカン違いしている。

郵政事業の民営化の是非をめぐってきちんとした議論も情報も提供されない中で、「郵政選挙」と一方的に位置づけ、ムード選挙で大勝した小泉内閣が「郵政民営化は国民の総意だ」とした手法とそっくりや。極めて危険な政治手法だといわざるを得ない。この危険性にもっと目を向けるべきや。必ず、近い将来取り返しのつかない事態を産み出すに決っている。

紅葉 ところで、鳩山内閣は、マニュフェスト実現に向けた財源を、予算の組み換えとムダの廃止で捻出できるのだろうか。山猿はどう思う。

山猿 そりゃ、捻出できるよ。内閣がやろうと思えば何だってできる。官僚もなんやかや批判されてるが、時の内閣から「絶対にやれ!」って命令されたからには、なんとして実現させる政策をつくりあげる、それが官僚の官僚たる由縁なんだから。

来年度予算のマニュフェスト分7,1兆円の捻出など財務官僚にとって造作もないことやろな。麻生内閣が今年度の補正予算の規模が16兆円だったことを考えてみても分かるやろ。いざとなれは簡単な財政措置を、いかに大変なのかと国民に思わせるのが財務省の「技」としか表現しようがない。

ここで問題になるのが、財務大臣に就任した藤井裕久氏や。藤井財務相は大蔵官僚出身で、強固な「財政再建」論者であり「消費税引き上げ」論者でもある。

4年間消費税を凍結すると言う公約を掲げながら、鳩山総理はなぜ引退を表明していた「消費税引き上げ論者」の藤井氏を説得してまで比例区から出馬させ、今回の内閣で財務大臣に就任させたのか、ほんまに疑問だった。とりわけ、小沢幹事長も藤井氏の財務大臣就任には否定的だったということが報道されていたこともあり、なおさらの疑問だったな。

その疑問が先日の鳩山内閣閣僚の藤井財務大臣の初記者会見のときの「ある言葉」を聞いて氷解した。「なるほどなあ。そういうことだったのか。こりゃ、日本経済も大変なことになるぞ。鳩山政権の本質はこれだったのか。」と、感心すると共に、「これはこれから一筋縄ではいかないぞ。新たな困難が日本経済に襲いかかろうとしている」ってことで、背筋に走るものがあった。

紅葉 その「背筋に走るもの」っていったいなんなんだ、山猿。

山猿 うん、そこを俺は思いっきり語りたいんだよ。この連休の間を利用してまとめられたらと思っている。


同じカテゴリー(金融危機)の記事
 マインドコントロール (2009-11-08 16:39)
 生き生きした疑問 (2009-11-03 18:19)
 へちゃでもくちゃでも議論を (2009-10-11 19:56)
 誰もが感じる疑問 (2009-10-04 22:20)
 再開 あほな会話 最終 (2009-09-22 15:52)
 再開 あほな会話 No2 (2009-09-19 21:56)

Posted by minoh at 12:59│Comments(0)金融危機
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。